漢字仮名交じり文の件ですが、字粒があまりにもバラバラなので、半紙と下敷きの間に枠を印刷した紙を挟んでみることにしました。お昼過ぎまで書いてみた範囲では効果的なようです。
午後からは、東京TDC主催の「小林章の欧文タイプ・セミナー 2008「欧文フォント質問箱」— 参加者がカスタマイズするセミナー —」を聴きに中野坂上の東京工芸大学へ出かけました。年に一度の文字関連の恒例イベントという感じになってきていて、会場で何人かの知人・友人と会うことができました。
セミナーで印象的だったのは、冒頭の平筆を使った実演で、呉竹の「水でお習字」の半紙に文字を書かれているところでした。以前(10年近く前)に欧文組版研究会で小林さんのこのデモンストレーションを見たときに、なるほど、と見入ってしまったのを思い出しました。身近にあるものを使って効果的・魅力的に見せるというのがとても大切なことなんだと、実感したときでした。
もう一つは、小林さんへの質問のコーナーで、あらかじめセミナーへの申し込み時にメール送っておいた質問に答えてもらえたものです。質問の内容はというと、
文字をその文字として許容可能なのはどれくらいの範囲なのか?
ネイティブでない人がその範囲を知りたい場合、何かいい方法とかがあったら教えてほしい。例えば、手書きの場合、4を1画で書いたり、Kを2画で書いたりするのがあるが、雑に書く人だけがこうなのか、よく見かけるのか、とか。
というもので、「4を1画で」のほうは、アイルランドのサマースクールで知り合った人に書いてもらった住所の数字、「Kを2画で」というのはメルセデスベンツの過給器付きモデルについている「Kompressor」のバッジ(エンブレム)を見たときに、これは許容範囲なのか?と思った経験があったので、様々な場所で様々な文字に触れている小林さんなら何かその判断の目安みたいなものをご存知かもと思って質問してみました。
小林さんなりの回答は、ネイティブかどうかは重要ではないのでは、というものでした。ただ、国によって特徴的な書き方とかはあるようで、ドイツの手書きのときのuとnがほとんど同じ形状なので文字の上に横棒(バー)をつけて区別するとか、国に特徴的な字形(グリフ)やアクセント記号を積極的に取り込んだ書体もあるとのことでした。
セミナーの後は、数人で新宿に移動してカリグラフィとかフォントなど文字関連の話とかしながら食事をしました。それぞれの人が得意な分野があるので、いろいろな話が聞けてとてもよかったです。写真とかもつけて小林さんなりの回答をしてもらうことができました。